こんにちは、ばたチャンです。
いきなりですが、お城は好きですか?
俗に城というと、敵に攻め込まれた際の防衛拠点として設けられた構造物、もしくは『土』に『成』ことから土を盛ったものが城と諸説あるそうですが私は違いますね。
確かに、はじめのうちは領土守るための要として、見張りや兵の置くための建物だったのだろうと思いますが、私の『城』に対する見方はズバリ!
領主や大名の力の象徴であり、芸術作品だと思っています。
その芸術作品ですが、城といっても4つほど種類があり『山城』『平山城』『平城』『水城』です。
山城
100メートル以上の山の山頂や尾根を利用して、曲輪を築いた城。戦国時代以前に多かった城で登り降りが大変大変…郡上八幡城( 岐阜県郡上市八幡町柳町 一の平 659)時期によっては熊も出るし、実際熊が出て駐車場まで行けなかった経験があります。おー怖っ!その他の山城は岐阜城( 岐阜県岐阜市18)や菩提山城(岐阜県不破郡垂井町岩手)など
平山城
丘や低い山を利用して城郭を築き、その周りの平地に城下町などを置いた城。登り降りに少し汗だくになる程度、彦根城なんてのは高低差があっておもしろかったですねー。馬出しがあったりね。(個人的意見ですが)主な平山城は彦根城(滋賀県彦根市金亀町1−1)丸亀城(香川県丸亀市一番丁)などですね。
平城
平地に築かれた城で、戦国時代後半に多く築かれた城。城下町や家臣の屋敷などを城内に置き城郭の規模も格段に大きくなる。登り降りはないから汗だくにならないかと思いきや、曲輪の規模が広いため汗だくになります。大垣城(岐阜県大垣市郭町2丁目52)や大阪城( 大阪府大阪市中央区大阪城1−1)など。
水城
水を巧みに利用した城。海や湖に面した場所に築き、水堀を張り巡らし防御に非常に適した城。登り降りはないですが、堀に落ちたら大変大変…水堀のため魚が泳いでいて釣りもできたらしいですよ。中津城(大分県中津市二ノ丁本丸)や桑名城(三重県桑名市吉之丸5−1)など。
曲輪(くるわ)
縄張りは大まかな城の区域というか、庭を含めた家の敷地みたいなもので、縄張りで決められた後に、玄関はこの辺にとか、駐車場スペースはこの辺とか、物置きでも置こうかなど、具体的に決めるのが曲輪といわれるものです。
防衛だけなら絢爛豪華にする必要はなく、石だけで固めてしまえばいいですからね。石といったら石垣がパッと頭に出てきますね。お城の石垣も、いくつか種類があります。
石垣
- 野面積み
野面積みは石積みでは古く鎌倉時代末期から戦国時代で、テキトーではないですが、丸い石を上手に積み上げる石垣ですね。頑張って運んで積んだんだよ!って感じがして味があって私は好きですねー。丸岡城(福井県坂井市丸岡町霞町1丁目59)や小谷城(滋賀県長浜市湖北町伊部)など見られます。
- 打ち込みハギ
次に打ち込みハギは、関ヶ原の合戦移行くらいから出てきた積み方で、多少石を加工して、組み合わせた隙間に小さな石をはめ込むような石垣です。石を割るのに頑張ったよ!って感じがして、この打ち込みハギも好きな石垣の組み方です。姫路城(兵庫県姫路市本町68)や彦根城(滋賀県彦根市金亀町1−1)などで見られます。
- 切り込みハギ
切り込みハギは、江戸時代に入ってからくらいに出てくる、石と石との隙間がほとんどない器用な積み方です。隙間を無くすのに難儀したんだからー頑張ったんだから!って感じがしますね。江戸城など江戸に入って築城された城に多いといわれてます。
ちなみに姫路城はこの、野面積み・打ち込みハギ・切り込みハギの石垣が見られるお城だそうです。行ったことないので行ってみたいですけどね。
梁
お城は石垣も素晴らしいですが、私はお城に行くと内部の『梁(はり)』を見るのが好きなんですね。
梁というのは、その建物自体の骨組みで、縦に走っているのが柱で、横に走っているのが梁となります。なぜ梁が好きかというと、真っ直ぐな木材で組み合わせてある梁もありますが、クネクネ曲がって生えていたままの状態の木を上手く組み合わせて屋根の重みを均等に分散させる技術たるは、端倪すべからざるおえない!です。もう鳥肌モノです。
滋賀県にある彦根城なんて、同じ滋賀県にあった大津城を壊し、そのままの材料で彦根城を建てたそうで、梁のあちこちに落書きがあります。またそれを見るのも楽しい!『なんだあれ?…ん?文字か数字か?』と勝手に分析する楽しみもあります。(個人的意見ですが)
特に彦根城のように他のお城を解体し、その解体した木材をそのまま使うと梁や柱に『ほぞ穴』といって以前は使っていたであろう穴が残っていたりして、それを見つけたりするのも楽しいです。新品の材料ならともかく、そんな中古の材料でここまで立派なお城を築く大工の技には舌を巻きます。
今はパソコンなどでカチカチピッピって図面を書いてプリントアウト!図面も図面で大きくしたり小さくしたり間違えてもクリックして消すこともできる。そう考えると、昔の人は全てが頭の中で作って、完成した頭の中の図を紙に落とす。昔の人は今の人より、はるかに優れていたと思います。
堀
石垣と梁の話をしましたが、それ以外にも『堀』堀は堀でも水のない『空堀』もあれば、川や海から水を引いた『水堀』もあります。
- 空堀
地面に落とし穴を長細く掘ったような大きなくぼみですね。山城や中世の城は空堀が多く平城や近世の城は水堀が多いです。以前は名古屋城の空堀に鹿がいたのですが今はどうでしょう…前に行った時にはいなかったので、もういないかもです。
- 水堀
空堀に川や海から水を引いた堀で、場所によっては魚や水鳥がいたりしますね。空堀に比べると堀を渡るのには困難ですね。堀を使って物資を運搬するのにも使われたそうです。
彦根城など水堀を船で遊覧できる場所もあります。昔もそうしてたのでしょうか?退屈しなくていいですねー。
- 薬研堀
薬研といって、薬剤をゴリゴリと砕いて粉末にしたり潰したりする伝統的な道具の形状に似ているため、薬研堀と呼ばれるようになりました。V字型に掘ってある堀です。
- 障子堀
まぁ〜1番厄介なのが、この障子堀です。空堀のところどころ障子の骨組みのように掘ってあるため、動くのに大変困難であったと思います。登ったと思ったら、また穴!また登ったと思ったら、またまた穴…北条家の山中城( 静岡県三島市山中新田410−4)が有名ですね。
いや〜まだまだ探れば探るほどおもしろい発見があります。築城に携わった人も大変ですが、戦に参加した足軽のみなさんも大変だったと思います。戦になると白いご飯が食べれるから、ご飯目的で戦に参加した人もいたといいます。
しかし、自分の命より白いご飯を選んだとしたら、よっぽど貧しかった人もたくさんいたんでしょうね。
今の昔も、戦はないに越したことはありませんね。
まだ、城の造り、天守、櫓などもありますが、特に石垣、梁、堀好きなので、そこばかりになってたしまいました。
櫓、天守はまた次回にブログに上げたいと思います。ごめんなさい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。